
理念について
理念宣言
私たちは、柔道を通してともに育ち、
和を社会に広げることを使命とします。
ID柔道とは
ID柔道とは、自然体を基盤とし、柔の理に従い、崩しをもって技を成すことを本質とする柔道です。
それは、力の優劣を競うためのものではなく、身体と心を整え、自己を鍛え、他者と和をもって向き合う学びの道です。
自然体に立つことは、無理をせず、驕らず、恐れず、自らを正しく保つこと。
柔の理に従うことは、相手との関係の中に調和を見出すこと。
崩しを学ぶことは、力ではなく理によって状況を動かすこと。
その積み重ねは、対立ではなく和を生み出す力へとつながります。
安全という前提
ID柔道は、すべての人が尊厳を保ちながら学べる柔道を目指します。
私たちが考える安全とは、単に怪我を防ぐことではありません。
恐怖や否定のない環境の中で、安心して挑戦できること。その人らしく立ち、その人の歩幅で成長できること。
安全とは、和が保たれている状態です。心身が守られ、関係が整えられている在り方です。
この前提があってこそ、柔道は教育として成立します。
ファンデーショナル柔道
ファンデーショナル(Foundational)とは、「土台」「基盤」を意味します。
ID柔道におけるファンデーショナル柔道とは、高度な技巧の前に、姿勢、進退、体捌き、受け身、崩しといった柔道の根本を丁寧に身につけることです。
基礎は準備段階ではありません。基礎そのものが鍛錬です。
呼吸を整え、身体を整え、心を整える。
柔道において、技術と精神は切り離されるものではありません。
正しく立つことは、心を正すこと。
柔の理をもって相手と向き合うことは、互いの心を合わせること。
正しく崩すことは、工夫と勇気を育てること。
技を磨くことそのものが、精神を磨く営みにほかなりません。
その積み重ねが、自己を律する力を育て、他者と和をもって関わる姿勢を育みます。
柔道の鍛錬は、やがて社会の中に和を生み出す力へとつながります。
未来へ
私たちが残したいのは、名称や記録ではありません。
自然体を大切にし、柔の理を重んじ、人の尊厳を守り、和を生み出す柔道の思想です。
安全を基盤とし、基本を徹底し、自己を鍛え、その力を社会に還元していく人を育てること。
100年後、和を重んじる柔道の精神がどこかで静かに息づいているならば、それが私たちの願いです。
